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03  杖の打方4種の説明   

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1.      両手打

 

両手打とは、分類の為につけた名称。

 

基本攻撃技の本手打、逆手打を指す。

 

杖の両端を持ち、前手を腰に引き付けると同時

に後手にて打、上段打、大上段打は、引き込みながらの打。

横打は、逆に押斬っていくような打。

 

2.      諸手打

 

基本的に 剣と同じ使い方。

剣は、長さが107cm(主宰者所有の真剣の場合)

で杖より20cmほど短い。

 

また日本刀は、柄が8寸(約24cm)で諸手での握りも

この範囲に制約されるが、杖の振り始めは、これでは、

バランスが悪いので、楽に振れる間隔で構える。

 

打つ場合の振り方は、棒術と同じく、3種ある。

 

1)     

円を描くように振り、両手を締めて止める

2)      打込(斬りこみ)

直線的に杖先を押斬っていく

3)      打払い(斬り払い)

バットを振るように振抜く

 

3.      片手打(抜打、廻打)

 

 片手打(抜打)は、居合と同じ要領で、杖を腰に構え、

 後手を鞘手として使い、前手で抜打つ。

 抜打は、持手が順手の場合と逆手の場合がある。

 

 片手打(廻し打)は、受技から連続して行うような場合で、

 居合のような抜出しは、行わず、

 後の手を離して直ちに円を描くように片手で打込む。

 

4.      端打

 

 杖端を20cm程度余して握り杖端を拳の替りに拳法、空手の突き

 を行う。直近の間合での用法である。

 

 杖端で金的をすくい打つ技もある。

 

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